湖底に沈んだ村

昭和30年代後半、高知県安芸郡馬路村「魚簗瀬(やなせ)」地区にダムが出来て、地元の集落は全戸がダムの底になった。
地元を離れたくない住民達は、近くの高台に家を新築し、再びそこで新しい生活を始めた。
安芸市から2時間近く、四国山脈に向かって狭い道をウネウネと進んで、たどりついた村は静かな佇まいであった。
写真の湖がダム湖で、高台の村が現在の魚簗瀬(やなせ)地区である。
この村は、600年前に先祖の平家一族が住み付き、その末裔だと聞かされた。