冬期は三椏の埴林

三椏(みつまた)を埴林しました。私の地元の生産森林組合事業として実施したものです。最近ゲリラ豪雨が多発し、私の地元も例外ではなく、山の麓の地域では、大雨や山崩れで被害が出ています。
手入れのされていない森林では、大雨に伴ない一気水と土砂が下流に流れ出て、被害が出ています。
そこで一気水が出ないように、昨年から、木の生えていない森林に、埴林を始めました。
三椏は生長が早くしかも"鹿が食べない"ので、安心して植えられます。地元の山林の斜面に500本の埴林をしました。

  三椏は「お札」の原料になる貴重な樹木です。日本にはこの木が少なく、海外から輸入しているのが現状です。主にヒマラヤ高地のネパールから輸入していましたが、近年ネパールの大地震でその輸入も出来なくなっています。
三椏が群生して生えているのは、岡山県(真庭市)や徳島県(四国山脈)の一部に限られており、非常に貴重な木なのです。
左の写真は、今年12月に植えたものです。

私たちの森林組合では、昨年も300本の三椏を植林しました。
右の写真のように1年で(植えた時30cm程の苗が)1M近くに成長しました。
大変に成長が早い木で、数年して群生すれば、保水効果で、一気水が少しでも解消すればいいな、と思っています。
今後も埴林を続ける計画です。