H28.8.24 三椏(みつまた)の群生地を見学しました。

三椏(みつまた)、楮(こうぞ) という樹木は、紙の原料として有名です。

 その中でも三椏は紙幣などの原料として、利用されているそうです。
 原産地は、アジアの中国高地地帯だそうです。日本が紙幣造りのため、主に輸入していた「ネパール」が先の大地震で、生産できなくなっているそうです。日本には鳥取県岡山県の県境一帯と、四国山脈の一部にしか群生はしていないそうです。
ただし、日本の紙幣印刷に消費した三椏は120トンですが、日本国内ではそのうち10トン程度しか調達出来ないそうです。

もちろん三椏の木は、庭や山のあちこちに生えていますが、群生していないと商品化はなかなか難しいそうですし、日本でも北の方の寒い地方には群生していないそうです。

ところが、福知山市内にその三椏が群生していると報道されました。
福知山市今里という山間部です。
左の写真がその群生している状況です。杉や檜の林の下に2〜3㍍の高さで生えています。



 







   この三椏には次のような利点があります。

   ① 鹿が食わない。
   ② 肥料をやったり、消毒をしたりする必要がない。
      (育成に手間がかからない。)
   ③ 右の写真のように種が落ちて自然に生えてくる。
   ④ 背が低いので刈り取りしやすい。

森林事業には有望な樹木かもしれません。
我が岩井生産森林組合でも取り組んでみたいものです。



左の写真は、地元の今里地区で収穫が終わった後の森林の状況です。